決めることと心臓の歌について

 

心臓を心臓めがけ投げ込むとぴったり抱きしめられる雪の日

(谷川由里子 『サワーマッシュ』より)

 

 

決めるのは疲れる。決めるたびに、頭を使っているからだ。

「習慣が大事だ」というのは、「どうせやらなければならないのなら、考えないで実行して、決めることを減らして疲れないようにしよう」ということだと思う。

 

短歌も、この日記も、究極を言えばよりたくさんの人に見てもらってあわよくば褒めてもらって自尊心やら承認欲求を満たせたら気持ちいいが、そのためにテクニックや戦略を立ててやるのは決めることばかりになって疲れる。自分が楽しんでいて、それが他の人にも楽しんでもらえるようになるのが一番健康的だ。

それと、続けることは強い。歌集を出してきた同い年くらいの人たちは、もう10年以上くらいは活動を続けていると思う。能力や才能の有無以前に、続けていなかったら土俵に立てない。続けていることが力になる。この日記もできるだけ続けてみたい。

 

 

心臓を心臓めがけ投げ込むとぴったり抱きしめられる雪の日

 

ぜんぜん今は雪の日じゃなくて夏の日なんだけど、いいと思った歌です。