※以下、全然ファンでもないし詳しくもないのに偉そうなことを書いています。
Aqua Timezが現役で、『等身大のラブソング』という曲が出た頃。この曲をそこかしこで聞くたびに拒否反応があった。「おまえは俺の腕の中で幸せな女にな~れ~♪」のところは特に嫌だった。でもなんでなのか理由はわからなかった。
その後、私が俳句甲子園の前夜祭的な催しに出席したとき、『虹』という曲の「靴紐を結びなおす時 風が僕らの背中を押す」というフレーズが会場にかかって、一瞬でなんかめちゃめちゃいい曲だなと思った。
またまたその後(その前だっだかも)に聴いた、『千の夜をこえて』という曲の「愛されたいでも愛そうとしないその繰り返しの中を彷徨って…」というフレーズ、これも一瞬ですげぇいいフレーズだ!と思った。
…今思うと、(Aqua Timezのほかの曲のことは大して知らないのだが、)歌詞の音とメロディの乗り方がすごく上手なバンドだったのでは?と思う。短歌で言うところのリズムがいいというか、一気に読ませるというか、そういう気持ちよさがあって、そのベクトルがちょっとズレたのが『等身大のラブソング』の「な~れ~♪」前後だったのかなぁと。
それと、歌詞は、わりとありふれたことを普通に言ってるんだけど、どストレートで逆にクる…とでも言えばいいのか、なんというか…奇を衒った歌詞じゃないんだけど、一周まわってしみじみするというか…そういうのが…あったんじゃないかと…。
『虹』の歌詞の「俺の腕の中で幸せな女になれ」は典型的すぎるというかオラオラなヤンキー文化かという感じで曲調もレゲェ?であまり好きではないんだけど、聴いてみると他の曲は全然違う(JPOPだなってかんじ)なので、この曲が異質というか、流行りすぎちゃって損した部分もあるんじゃないのかなーとか勝手に思った。
平成を懐かしむ気持ちで書いてみたが、ずっと頭に残っていたことだったので書けて良かった。
「靴紐を結びなおす時 風が僕らの背中を押す」「愛されたいでも愛そうとしないその繰り返しの中を彷徨って…」…うーんやっぱ好きだなぁ。カラオケで歌いたいなぁ。