日記 ちょっとずつ読む

家にある歌集、『たんぽるぽる』『サワーマッシュ』『行け広野へと』『花は泡、そこにいたって会いたいよ』『音楽』『4』『ビギナーズラック』…あたりと、ネット上にある文章とを読み比べている。歌集は1冊通してじゃなく、ちょっとずつ…。

 

『花は泡、そこにいたって会いたいよ』・『サワーマッシュ』はいただいた本なのに当時まったく読めなくて勝手に申し訳なかった思いがあるが、今読むと本当になんで読めなかったんだろう?と思う。今と脳の構造が違っているんではないかと思う。

 

『ビギナーズラック』に至っては、はなから読めないと思い献本を断ったのだった。読めないのに献本をもらうくらいなら、その分を誰かに送ってもらって、私は読める日が来たら自分で買おうと思って(その日が来てよかった)。斉藤斎藤氏の解説が簡潔かつわかりやすくて助かる。阿波野さんの短歌は羽根と根で読んではいたが、どう捉えて、どう考えていいのかまったくわからなかった(当時はほとんどの歌集がそうだった)。やっぱ、短歌のおさらいが必要だな。楽しむためには。

今は歌集自体を本当にクリアに読むことができている気がする。いや、全部はまだ読んでないんだけど。

…、歌集は短歌の歴史というか推移を踏まえたり評論を読んでこそ楽しい面があって、歌集一冊そのまんまだけだと難解で衒学的な作品のように感じるものが多い。なんというか、美術作品に似ているような…。美術作品のこともよく知らないが、単に周辺情報なしでその作品を見るだけより、時代性や作家の個性を踏まえて味わうということが楽しいのだと思う、でもたぶん、それがなくても何かウワ!と感じるからこそより知りたくなるというもんだろう。すごい作品というのは。

学のなさがまるだしだが仕方ない。体系的に理解できるようになるには5年くらいは必要ですかねぇ。学生のうちにやっておけたらよかったのに…