さびしい気持ちの時にはよく『・』(石井僚一)を読んでいる。電子版しか出ていないんだけど、夜眠れない時などにスマホで読めるのでとても勝手がいい。歌集は本の中でも特に造本に自由がきくジャンルだと思うので紙の本はそれ自体が情報をもち素晴らしいことには変わりないけど、『・』は電子版であることで逆に私のライフスタイルに合ってよく読む歌集となったと思う。好きな歌集だと思う。
『一握の砂』についても考える。記憶力の弱い私が好きで暗唱できる短歌のひとつに「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ」があって、その他にも教科書に載っている歌を覚えているので、青空文庫で一握の砂を読んでみたらめちゃめちゃ好きなことに気づいた。まだ全部読んでないけど好きな歌集にちがいない。
好きな歌集…他に好きと明確に言える歌集はたんぽるぽるくらいかもしれない。あとはまだ自分の中に取り込み終わってないから70%くらいの力で好きな歌集はいくつかある。
漫画だと好きな漫画はめちゃめちゃある。好きの判定が甘いということではないと思う。歌集はその良さはわかるけど好きだとは言えない、というものが多い。これは少しつらいことだ。短歌を本当の意味で(?)やるならやはり歌集をいろいろと読んでいるのが自然になると思うけど、好きとは言えないものの方が多い。良さはわかるけど良いとは思ってない、のことが多い。
音楽だとどうだろう。昔はアルバム単位で聞くものだったと思うが、いくら好きなアーティストでも12曲くらい入っていて全曲好きだということにはならなかったと思う。それこそほぼ全ての曲が良かったら「名盤」などと言われたり、ベストアルバムにまとめられるから、そういう意味で言うと音楽のほうが私の歌集の打率には似ている。
よくわからなくなってきました。
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収支のバランスについて考える。部屋の汚さ、冷蔵庫の汚さについても考える。最後まで整理したり計画をもったり振り返るということができない。ある程度わかったらやめてしまう。理由はわかっている。やっている途中でつまらなくなってしまうからだ。